〜初心者からプロまで〜 この本で格ゲーの基本を学ぼう!

By on July 14, 2015 at 8:00 pm
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(Editor’s note: This is a link to a Japanese version of Patrick Miller’s From Masher to Master: The Educated Video Game Enthusiast’s Fighting Game Primer (Super Book Edition) eBook as well as a translator’s note. Spread the word!)

本のダウンロードはこちら:[ダウンロード]

皆さん初めまして。shoryuken.comのJason Mosesです。一年くらい前にshoryuken.comの編集者Patrick Millerさんが格ゲーの学び方を紹介する本「初心者からの第一歩 格闘ゲーム教本」を出版しました。しかし、英語で書かれていたので、格ゲーを生み出した国である日本の多くの皆さんは読めなかったと思います。

しかし!最近ある日本人の格ゲーファンがこの本を翻訳しました。どのような本なのでしょうか?その答えを翻訳者Ponkichiさんに聞いてみましょう:

格闘ゲームは辛いもの

格闘ゲームで一勝をするには相応の負け試合をこなさなくてはいけない、というのはわりあい誇張ではなく、その通りです。カジュアルなゲームや趣味がある中で、自己研鑚を通じて一勝をもぎ取る、という格闘ゲームはかなり異質なゲームだと思います。初心者がそんなゲームへ身を投じるのは勇気がいる行為です。

さらに、複雑なコマンドを覚える、長々としたコンボを覚える、相手の強い技に付き合わなければいけない、と言った要素は初心者の気持ちをくじくもの。そして相手がプレイヤー自身の心を折りかねない試合展開を仕掛けてくる、となれば格闘ゲームを続ける理由はあまり見当たらないはず。

ゲームシステムを深く理解せずに、無闇にクレジットを突っ込み、敗北に敗北を重ねる。気づけば10連敗になっていた。頭は真っ白だがそれでも逆転を信じてコインを入れる。現実はそう甘くはなく、自分の手を知り尽くしている相手は手玉に取るように対応して勝ちをさらっていく。格闘ゲームとは辛いものです。

格闘ゲームを遊ぶ理由

格闘ゲームを始めるきっかけは人それぞれです。ゲームの世界観が好きだ、もしくはあの原作をベースにしたものだから遊ぶ。という理由もありますし、このキャラが好きだから続ける。ということもあります。仲間内でワイワイと楽しめる事も格闘ゲームのいい所で、筐体越しに叫びながら遊ぶ姿はゲームセンターならでは。楽器の練習さながら、コンボ練習に一日を費やす人もいます。10人に聞けば10通りの答えが返ってくるはずです。格闘ゲームには個々の動機を満たせるだけの要素が詰まっています。

これらの動機は勝敗に左右されることがないので、プレイヤー自身の興味が尽きない限りは続ける理由を見失うことはありません。ですが勝利をする、ということ「だけ」を目的として見据えた場合、敗北した時点で続ける理由を見失う恐れがあります。

負けが込む中、勝利を信じてゲームを続ける事は並大抵の気持ちでは出来ません。冷静さを失いながら財布に手を突っ込み、コインを投入している時の心情を思い返せば、その時多かれ少なかれ勝利を信じているはずです。もし仮にそれが負けるものと事前にわかっているのならコインを入れることなんてしません。

格闘ゲームで行き詰まってしまったら

勝つための手立てを知ることは勝利に必要な要素です。例え負け続けていたとしても、どうすれば勝てるかという事を見つめなおす事ができれば、冷静さとモチベーションを取り戻し、心が折れることを防ぐことができます。その手段を講じれば勝てる算段があると信じられるからです。

格闘ゲームはむやみやたらに操作して勝てるゲームではありません。そこにはセオリーがあります。この本はそのセオリーをシンプルに紹介した本です。勝ちという目的地を目指す途中、深く山道に迷い込んでしまったら、この本を使って本来の道へ引き返すことが出来る本です。

この本はなるだけ格闘ゲームの要素をシンプルに伝えるために、ストリートファイター2、そしてストリートファイター4というタイトルを扱っています。その他のゲームにこの本の知識を照らしあわせた時、システムや様々な箇所が違っているため、全て応用できるということはできません。ですが、この本で得られた知識を物差しにして応用や気付きを得ることは十分に出来ます。

更に、この本では紹介しきれない戦術や考え方がスト2にはあります。また、リュウだけに絞って説明をしているので他15キャラについては自身の手で調べ、模索していくことになります。更にはその15キャラと戦うにはどうしたらいいか、にはほとんど触れられていません。そう、この本が全てではないのです。ですが、この本で得られたことを通して勝利を重ねる頃には他のキャラを理解する素地はできているはずです。

格闘ゲームで掴んだ勝利は一時のものです。そして一つ前の試合の勝利が、次の試合の有利になることはありません(団体戦や大会など他のルールが加えられていない限りは)。ですが、勝利までの過程で得られた知識と経験、そして勝った時の高揚感は間違いなくあなたのものとして残ります。

格闘ゲームを初めて間もない人へ。格闘ゲームを続けて何かにつまずいている人へ。自分の知識を別の角度から確かめたい人へ。この本読んでみてください。

最後に、原文はストリートファイター2をベースにして書かれたものなので、これを読む皆さんは「いまさらスト2?」と思われるかもしれません。さらに100ページを超える分量と、拙い訳なので読むのに一苦労するかと思います。訳文の読みにくさは私自身の責任なのですが、内容の濃さをなるだけ削がない事を心がけたため、一度に読み切ろうとせずに、読んでは遊んで、を繰り返すことをオススメします(なお内容を変更、または削除した箇所があります。)

本書の翻訳にあたって、きっかけと相談にのってくださったFGEnglish丨Jun-ichi11さん、この本の翻訳のアドバイスをしてくださったJason Mosesさん、そして本書の翻訳を快諾してくださり、完成まで辛抱強く待ってくださったPatrick Millerさんへ。この場を借りてお礼を申し上げます。

Ponkichi